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LNG燃料ケープサイズバルカー5隻の新規整備を決定
~2030年までに「LNG/メタノール外航船90隻」を着実に推進~

2023年12月19日

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、環境負荷の低いLNGを主燃料としたケープサイズバルカー5隻の新規整備を決定しました。

5隻の内、2隻は日本シップヤード株式会社(社長:前田明徳、本社:東京都千代田区)が受注し今治造船株式会社(社長:檜垣幸人、本社:愛媛県今治市)の建造、3隻は中国船舶集団青島北海造船有限公司(CSSC Qingdao Beihai Shipbuilding Co., Ltd.、董事長:Wen YongSheng、本社:中国、青島)の建造となります。2026年より2027年にかけて順次竣工する予定です。当社のLNG燃料ケープサイズバルカーは、過去に整備を決定した8隻を含め計13隻となります。今年3月より、内1隻の運航を開始しており、本船へのLNG燃料の供給を実施しました。

LNGは従来の船舶燃料油に比べて、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)については約25%、硫黄酸化物(SOx)については100%、窒素酸化物(NOx)については約85%の排出削減を見込め、また船舶燃料としても使用されている実績があります。

当社グループは、「商船三井グループ 環境ビジョン2.2」にて2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目標に掲げています。LNG燃料船については、自動車船・ばら積み船・タンカー・フェリー・タグボート等で船隊拡充を進めています。足元から出来る取組みとしてのLNG燃料船の導入をさらに拡大し、GHG総排出量削減に向けて加速していきます。

【本船概要】

建造 日本シップヤード株式会社
/今治造船株式会社
中国船舶集団
青島北海造船有限公司
隻数 2隻 3隻
全長/全幅 約300メートル/約50メートル 同左
載貨重量トン 約209,000トン 約210,000トン
イメージ図

【船種別のLNG燃料船整備実績】

  船種 隻数
外航船 ばら積み船 ケープサイズバルカー13隻(うち1隻就航済)
+その他バルカー2隻(うち1隻就航済)*1
自動車船 13隻
タンカー VLCC4隻
内航船 タグボート 1隻(就航済)*2
フェリー 4隻(うち2隻就航済)*3
内航貨物船 1隻(就航済)*4
  合計 外航船:32隻、内航船6隻

以下関連プレスリリース・HPをご参照ください。

*1 2023年11月14日付「LNG燃料パナマックス型石炭専用船「苓明れいめい」の運航を開始しました

*2 2023年7月12日付「LNG燃料タグボート「いしん」が100回目のLNGバンカリングを実施

*3 2023年1月16日付「日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない」が就航 ~ 環境負荷低減とモーダルシフトの実現、カジュアルクルーズを提供~
2023年4月17日付「商船三井グループLNG燃料フェリー2番船「さんふらわあ むらさき」が就航 ~フェリー新会社で25年までに4隻を運航予定、LNG燃料船の拡大を着実に推進~

*4 いせ みらい | 株式会社商船三井内航 (mol-naikou.co.jp)


商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題 (マテリアリティ)」を特定しています。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Environment -海洋・地球環境の保全-」、「Innovation -海の技術を進化させるイノベーション-」にあたる取り組みです。