CHALLENGER
- STATEMENT
- 海の惑星とともに、
次へ。
BLUE ACTION 001 WIND CHALLENGER 未来へ、風をうけて走れ。
2022.10.18
風まかせ、という言葉があるくらい風は気まぐれだ。だから帆船は風の向きや強さによって帆を調整しなければならない。そんな操船技術の難しさや運航スケジュールの不透明さもあって、かつて海運の主流だった帆船は、石油を燃料とするエンジン船に置き換わっていった。しかし世界でカーボンニュートラルに向けた動きが活発化する中、いまもういちど帆船に注目が集まっている。
それが商船三井のプロジェクト「ウインドチャレンジャー」。クリーンエネルギーである「風」にもういちど着目し、最新技術で現代に帆船を蘇らせるという試みだ。帆の素材にはガラス繊維強化プラスチックを採用して軽量化。また風力を最大限利用できるように風の強さ・向きをセンサーで感知し、帆の回転や伸縮も自動制御する。風力を推進力としてプラスすれば、スピードを変えることなく燃料消費を抑えることができる。試算では日本~豪州航路で5%、日本~北米西岸航路で8%の削減*を見込む。
ウインドチャレンジャー技術を搭載した第1号船「松風丸」は、2022年10月ついに竣工。オーストラリアに向けて航海を開始した。証明しよう。発想を変えれば、逆風だって追い風にできる。商船三井のチャレンジが、海から世界を変えていく。
* 10万トンバルクキャリアに1本の帆を搭載した場合
風まかせ、という言葉があるくらい風は気まぐれだ。だから帆船は風の向きや強さによって帆を調整しなければならない。そんな操船技術の難しさや運航スケジュールの不透明さもあって、かつて海運の主流だった帆船は、石油を燃料とするエンジン船に置き換わっていった。しかし世界でカーボンニュートラルに向けた動きが活発化する中、いまもういちど帆船に注目が集まっている。
それが商船三井のプロジェクト「ウインドチャレンジャー」。クリーンエネルギーである「風」にもういちど着目し、最新技術で現代に帆船を蘇らせるという試みだ。帆の素材にはガラス繊維強化プラスチックを採用して軽量化。また風力を最大限利用できるように風の強さ・向きをセンサーで感知し、帆の回転や伸縮も自動制御する。風力を推進力としてプラスすれば、スピードを変えることなく燃料消費を抑えることができる。試算では日本~豪州航路で5%、日本~北米西岸航路で8%の削減*を見込む。
ウインドチャレンジャー技術を搭載した第1号船「松風丸」は、2022年10月ついに竣工。オーストラリアに向けて航海を開始した。証明しよう。発想を変えれば、逆風だって追い風にできる。商船三井のチャレンジが、海から世界を変えていく。
* 10万トンバルクキャリアに1本の帆を搭載した場合